2級建築施工管理技士の試験を独学で合格するのは厳しいと思っていませんか?
資格試験を難しいというイメージを持つ人が多いですが、そんなことはありません。
【よくある不安要素】
・仕事をしながらでも大丈夫?
・独学だと限界があるのでは?
・資格学校の受講料はどのくらい?
私は独学で合格できましたが、独学を選んだ理由は資格学校の受講料が高かったから!(笑)
今回は独学でも一次検定試験を合格できる効率重視の勉強法を、わかりやすく紹介します。
記事を読み終えるころには、独学でも合格できる!と自信が持てますよ。
資格学校の受講料はどのくらい?独学でも大丈夫な理由を紹介
現在は数多くの資格がありますが、難易度はさまざま。
建築業界的には建築士(1、2級)は難易度が高く、私も独学で2級建築士に挑みましたが撃沈..結局高い受講料を払って取得することに。(苦笑)
その後、2級建築施工管理技士は独学で取得できました。
★ 2級建築施工管理技士の最新の難易度や合格率はこちらで詳しく紹介してます。
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では、実際に資格学校では「どれくらい受講料がかかるのか」は気になるところ。
受講コースやサポート体制にもよりますが、平均した金額は以下の通り。
・対面講座:約 100,000円~300,000円
人によって金銭感覚は違うので一概には言えませんが、決して安い金額ではないかと。
資格取得を独学では厳しいと思っている人は多いですが、理由は「勉強の仕方がわからない」から!
なので、誰でも取り組みやすい効率重視の勉強法を、この後わかりやすく紹介します。
資格取得のためのマインドセット
さっそく独学の勉強法を紹介!といく前に大事なポイントがあります。
それはマインド(積極的な心構え)の重要性です。
当たり前のことですが、どこまでいっても勉強せずに合格することはできないですよね。
しかし、仕事をしながら長期間にわたって勉強をするのはかなり大変。
なので、まずは挫折しないで継続できるマインド(意識)の保ち方から説明していきます。
2級建築施工管理技士の資格の重み
以前は経験があれば資格がなくても通用したので、そういう意味では厳しい時代になりました。
ただ、資格の種類が増えて取得しやすくなったのも事実。
ポイント現在では施工管理技士を取得している有資格者がいないと、ある一定(請負額や規模)以上の仕事を請負うことができません。
その意味でも年々、2級建築施工管理技士の重みは増しています。
資格取得によるメリットは絶大
次に資格を取得すると、どれだけメリットがあるかを説明します。
先ほども触れましたが、現在は建設業法の規定により、案件によって有資格者(施工管理技士など)がいないと仕事を受注することができません。
なので、各ゼネコン(建設会社)や関連企業における2級建築施工管理技士の需要は高いんですよね。
このように資格を取得した時のメリットは、仕事環境における待遇や就職(転職)において絶大です。
資格取得という目的が、自身の願望に直結しているほど大きな成果が出やすいので、ここの部分を抑えるのはポイント!
★ 二次検定も【独学で合格できる】勉強法を紹介してます。
2級建築施工管理技士の二次検定を独学で合格できる対策勉強法を紹介します。 二次検定は一次検定と違い、独学では厳しいと思ってる方が多いですが、まったくそんなことはありません。 合格するための[…]
2級建築施工管理技士試験を合格するのに必要な逆算法
それでは具体的な勉強法を紹介していきますが、ポイントは合格点から逆算して対策を立てること。
まず2級建築施工管理技士の一次検定を合格するのに何点必要かを確認。
平成30年度からは全部で50問出題され必要解答数は40問、この内24点(60%)以上正解で合格となります。
ここで大事なのが合格点の捉え方!
・24点取らなければならないと思うのか
・24点取れば合格できると思うのか
このように捉え方によって、勉強しようというやる気(モチベーション)が大きく変わってきます。
どうしても初めは「24点取らなければ」と気負いがちですが、裏を返せば26点落としても合格できる!ということなんですね。
★ 最新の難易度や合格率からみる対策法も紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
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逆算法からくる「イケる!」と思える大切さ
2級建築施工管理技士の試験は、必須問題と選択問題があります。
必須問題は出題問題を全て解答しなければなりませんが、選択問題に関しては指定解答数だけ解答します。
このことから分かる通り、全出題数は50問で40問の解答ですが、40問の6割取れれば合格なので24点でOK!
全出題数(50問)から逆算して、26問(半分以上)間違えても合格ということになります。
補足
正確には50問全てを解答して間違えるのではなく、選択問題があるので「解答して間違えた数」と「解答しない問題数」を合わせて26問という意味です。
どうです?半分落としても合格!と言われると、これなら「イケるかも」って思いませんか。
合格するのに必要な逆算法とは、「これならイケる!」というやる気(モチベーション)を維持していくのに欠かせない方法です。
自分にしかできない勉強法の確立
次に必要なのは自分にあった勉強法で取り組むということです。
2級建築施工管理技士の一次検定を合格するのに「一夜漬け」ってわけにはいきません。
学習塾に通わなくても独学で合格することはできますが、最低限の勉強期間が必要です。
ここでポイントなのは、仕事をしながら勉強を継続する難しさ!
2級建築施工管理技士を取得するのに一番大切なのは、勉強を「いかに継続できるか」この一点です。
では継続するにはどうするか、ここでは継続に必要な自分専用の勉強法を紹介していきます。
一次検定試験の出題傾向を知る
まずは一次検定試験における出題傾向を知ることがポイントです。
2級建築施工管理技士の一次検定は、大きく区分で分けると次の3区分。
① 環境工学
② 施工管理法
③法規
3つの区分の中でそれぞれの細目に分かれますが、ここで大事なのが「どこで24点取るか」ということ。
例えば、構造力学が苦手な人がいるとします。(私の苦手分野です..苦笑)
苦手な分野はいくら勉強しても頭に入ってこないので、時間ばかり消費して最後は嫌になりモチベーションの低下に!
なので一番自分が得意な分野から勉強していくのが大事なんですよね。
ここで勉強を進める注意点として、特に気を付けなければならないポイントを紹介。
・テキストでは、1ページ目から勉強を始める
・問題集では、問1から解いていく
このやり方は、特におすすめできない学習法です。
理由は、テキストは2級でも300~500ページぐらいあるので、途中から戦意喪失に陥りやすくなります。
問題集については、苦手な分野の問題に差し掛かったところで、嫌になってしまうことが多い。
なので「順を追って」は無視して、得意分野のところから勉強を始めるのがコツ!
すると得意分野は頭に入りやすく勉強が取り組みやすいので、モチベーションを維持しやすいです。
必須問題と選択問題による効率的な使い分け
㊤でも紹介した通り、一次検定は必須問題と選択問題がありますが、勉強を進める上で必須問題から始めるのがおすすめです。
区分別による必須問題と選択問題の内訳を見てみましょう。
必須問題と選択問題の内訳
・「環境工学~建築材料」出題数14問で、9問解答(選択問題)
・「設備その他」出題数3問で、3問解答(必須問題)
・「躯体施工・仕上施工」出題数11問で、8問解答(選択問題)
・「施工計画~安全管理」出題数10問で、10問解答(必須問題)
・「応用能力問題」出題数4問で、4問解答(必須問題)
・「法規」出題数8問で、6問解答(選択問題)
◎「合計」出題数50問で、40問解答
効率的に点数を稼ぐのに有効なのは、必須問題と選択問題をうまく使い分けることです。
選択問題はわからない問題があったときに、必要解答数以内なら解かずに飛ばすことが可能!
全ての解答が必要な必須問題は重要ポイントなので、必須問題から取り掛かるのもおすすめ。
大事なのはどこで24点を取るかなので、そこを組み立てます。
仮に10点は取れなくても8点取れれば「残り16点」というように逆算して、どこで何点とるかを自分の中で決めておきます。
このようにまずは得意分野や必須問題から勉強していき、最終的に24点以上にしていくやり方が気持ちを乗せやすいです。
点数配分のポイント
24点を目指して本番で24点を取るのは難しいので、設定は30点ぐらいに設定。
例:「環境工学~建築材料 8点」「設備その他 2点」「躯体施工・仕上施工 5点」「施工計画~安全管理 8点」「応用能力問題 2点」「法規 5点」➡合計 30点
得意な分野から点数を取って苦手な分野は取り組まない、これがやる気を維持するコツ!
★ 「試験制度の変更ってどう変わったの?」との疑問に、わかりやすく内容を解説した記事も紹介してます。
2021年度より、施工管理技士における試験制度の変更が導入されました。 1、2級施工管理技士の技術検定試験は「第1次検定と第2次検定」に再編され、新たに技士補が創設されることに! ・[…]
合格に必要な効率の良い独学勉強法
さていよいよ本格的な勉強の仕方ですが、基本「過去問題を徹底的にやり込む」だけです。
理由は簡単、私がこのやり方で、2級建築施工管理技士を独学で合格しているからです。
一次検定試験はすべて4肢択のマークシート方式で、2級の勉強範囲であれば過去問題をやり込めば合格できます。
もちろん事前にテキストで勉強をした上で問題集を解く、というのが王道の勉強法です。
ただ、仕事をしながら勉強していく上で大事なのは、効率的に勉強をして合格するということが前提。
時間をかけての勉強だと、どうしても嫌気が差しやすくなるんですよね。
なのでテキストに関しては「わからない時だけ使用する」ぐらいで、基本は過去問題集の徹底攻略!
私が使用したおすすめ過去問題集を紹介
過去問題集を徹底攻略するのに、私も使用した過去問題集を紹介します。
私のおすすめは地域開発研究所の過去問題集です。
過去問題集の収録範囲 (旧 学科問題)
・R3年度 前期・後期試験
・R2年度 後期試験
・R元年度 前期・後期試験
・H30年度 前期・後期試験
・H29年度 前期・後期試験
● 計9回分の試験問題を掲載
※ R2年度はコロナの影響で後期試験のみ
さらに、R3年度~H29年度までの実地(現 二次検定)問題・解説も収録されているので、傾向や対策を学ぶのに十分ですね。
ここでは地域開発研究所の問題集を使用したときの説明をしていきます。
成果に差が出る勉強法|帯で問題を解く
そして学習する上で頭に残りやすい(成果が出る)勉強法は、帯で問題を解いていくこと!
地域開発研究所の問題集は年度ごとに、過去9回分の試験問題が掲載。
一般的な勉強の仕方は、年度ごとに№1から№50まで通して問題を順に解いていくと思います。
例1
・各年度の50問を、№1から№50まで順番に解答していく。
・H29年度の65問を、№1から№65まで順番に解答していく。
(※H29年以前は出題数が65問)
実は一般的なこのやり方は、かなり効率が悪いんです。
なぜかというと、分野別の問題が次々と出てくるので、序盤にやった問題が頭に残りづらくなります。
過去問題集の冒頭には年度別出題内容一覧表が記載されていて、見てもらうとわかりますが、各分野の問題№は各年度とも一緒なんですよね。
例2
・環境工学の№は、問1・2・3
・一般構造の№は、問4・5・6・7
・構造力学の№は、問8・9・10 等
なので問1から問50までを順番に解いていくのではなく、次のように解いていきます。
例3
・環境工学なら、R3年(後期)の問題№1・2・3を解いたら№4ではなく→R3年(前期)№1・2・3をやる、次にR2年(後期)№1・2・3…等
・一般構造なら、R元年(前期)№4・5・6・7を解いたら№8ではなく→H30年(後期)№4・5・6・7をやる、次にH30年(前期)№4・5・6・7…等
過去問題集は、R3年度(後期)~H29年度(前期)まで、計9回分の試験問題が掲載。
その9回分、すべて同じ分野(環境工学など)の問題(№)を解いていく。
問題を縦に解かずに、横に解いていく(帯のように)のが最も効果的なんですよね!
注意
・H30年度から問題数が65問から50問になったので、「R2年度/R元年度/H30年度」とH29年度は№はずれてます。
・R3年度からは応用能力問題(4問)が追加になったので、R2年度以前とは№がずれてます。
このやり方の特徴は、ひたすら同じ分野の問題を何度も連続して解くことになるので、かなり頭に残りやすいです。
さらに同類の問題をやり続けることにより、どのような流れで出題されているのか(出題傾向)が見えてくるんですよね。
過去問題集の活用方法
ここで過去問題集の実用的な活用方法を紹介します。
問題集をやり始めるとわかりますが、過去に出題された(同じような)問題ってけっこう多いんですよね。
だから繰り返しやることによって、出題が多い項目を把握できると、得点がしやすいからチャンスだよ。
もう一つのポイントは、問題の約9割が「最も不適当なものはどれか」という間違い探しとなっていること。
文章中の間違い箇所が、類似して出題されているので、ここでも得点しやすいです。
次に大事なポイントを紹介。
過去問題集を見てみると、問題のすぐ下に解答と解説が掲載されています。
ここで答えだけ(解答番号)を見て次にいく、ということは絶対しないように!
答えが正解、不正解に関わらず、必ず解説を熟読して、なんで正解なのか不正解なのかを確認してから次に進むのがポイント。
理由は、解説を熟読しないとテキストで事前学習をしていないので、傾向が解っていても頭には残らないんですよね。
おすすめのテキストは、市ヶ谷出版社の2級建築施工管理技士 要点テキストです。
理由は要点だけをまとめてあるテキストになっていて、とても見やすく活用しやすいのが特徴です。
合格の決め手は捨てる勇気を持つ
そして最後のポイントは、どうしても理解しがたい問題(不得意分野)は捨てる!
【捨てる勇気を持つ理由】
① 50問中40問答えれば良いので、まず10問は捨てられる
② 次に40問中24問以上正解で合格なので、ここでも16問間違えても大丈夫
③ よってトータルで、26問間違えても(捨てても)合格できる
④ 30点を目指すとしても、計20問は捨てても問題ない
捨てる勇気を持つ意味合いとして、時間がない中でいかに効率よく勉強できるかがポイント。
その上で理解しにくい(苦手分野)問題に時間を掛けるのは、とても非効率です。
なので問題によっては初めから捨てるという勇気を持つことが最も重要!
効率の良い必勝勉強法
・貴重な時間を苦手分野で消費しない
・得意分野の問題を中心に時間を費やす
・非効率を避けた勉強法
効率重視の勉強法のまとめ
令和3年度から試験制度改正により、学科試験が第一次検定へと変わりました。
合格に求められる水準は、改正前(旧試験制度)の学科試験とほぼ同様とのこと。
大きな変更点として、4肢2択(正解が2つ)の応用問題が4問(№39~42)新設。(トータル問題数50問は変わらず)
試験制度変更の補足
①1級は6問の応用能力問題が導入され、トータル合格基準点だけでなく、応用能力でも6割(6問中4問)以上の正解で合格。
②2級は4問の応用問題が新設されるも、従来通りトータル合格基準点(6割:24点)で合格。
よって今のところ、2級に関しては新制度による難易度に大きな変化はありません。
「試験制度の変更ってどう変わったの?」との疑問に、わかりやすく内容を解説した記事も紹介してます。
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【独学】2級建築施工管理技士|効率重視の勉強法(一次検定試験)
・やる気(モチベーション)を維持できる勉強法の取り組み
・合格に必要な点数を逆算から設定する
・出題傾向を把握して効率良く学習
・過去問題集は帯で解答していく
・不得意な問題は捨てる勇気を持つ(満点はいらない)
独学でも合格できる勉強法を紹介してきましたが、やはり最後はやる気(モチベーション)を維持できた人が合格してます。
なので1日少しずつでも繰り返しやっていくことが、合格への最大の近道ということを忘れないでください。
長い文章となりましたが、この記事を参考にして一人でも多くの方が合格していただければ幸いです。
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